2)-1 人事業務とは

人事関連業務の特殊性って?

髭人爺(ひげじんじ)です。

ここから投稿を始めていきます。よろしくお願いします。人事関連業務って本当に難しいです。

<人事関連業務の特殊性>

【人事マン(もちろん人事ウーマン含む:以下同様)】が取り扱う対象は“人”もしくは“個人のプライバシー”に関わる情報であり、秘匿性が高く、かつ(原則として)間違いが許されない個別対応がベースとなります。このあたりについては、特許情報や新製品情報といった企業機密とはまた別の意味で特殊な『人秘情報』と呼ばれる組織の情報、個人のプライバシー情報、査定情報、処遇情報等を扱っています。たとえ社内であっても秘密にする必要がありますし、同じ人事担当同士でさえも情報共有できないケースが多々あります。【人事マン】は無意識のうちに日々大きなプレッシャー(ストレス)と正対して業務を遂行していることになります。

つまり【人事マン】には、担当業務への主務者意識・目標達成意識・向上心だけでなく、“人”に関わる業務ということで、もともと人間に備わっているはずの暖かい心遣い(Hospitality)や、個人情報に対する感度と取扱い方法を守れる姿勢(口の堅さも含む)が必要不可欠な素養として求められることになります。

一般的には売上目標(ノルマ)に追われる営業担当者や、開発納期・品質確保の厳守が求められる技術開発者が、メンタル不調に陥りやすいと思われがち(実際に人数も多い)ですが、人事関連業務に携わる【人事マン】もまた別の意味で、メンタル予備軍となりうる可能性は高いといえます。通常は、メンタルヘルスケア対象者が出た場合の『対応担当者』として業務に追われる【人事マン】は、むしろ上司や周りの職場メンバーから発症が気づかれにくく、また責任感の強さから抱え込んでしまうことも多いと思っています。

各部門で余裕をもって人事担当者を配置できているような企業であればまだしも、実際にはほんの一握りの人数で何十人、何百人、何千人の社員対応をしている企業がほとんどだと思いますので、もしかしたら非常に危険な綱渡りの状態で、人知れず苦しい毎日を過ごしている【人事マン】がいることも十分にありうると思います。是非その点について早速御社でも一度【人事マン】一人一人が置かれた状況を確認し、ご配慮をいただければと思います。

 

次回からは筆者の経験からさまざまな「愛すべき厄介な人たち」に対応したケースを見ていくことにしましょ。

 

 

 

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