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パニック障害者は飲酒ダメ!

髭人爺(ひげじんじ)です。

今回は「パニック障害の人は飲酒をしても良いのか?」という問題です。

昔は“飲みにケーション”と称して、帰宅する前に会社の同僚と居酒屋でアルコールを飲み、会社でのストレスを発散させていたという時代があったことは既に本ブログでも記載してきています。

アルコールを飲むと、気分が高揚し、お互い愚痴をぶつけ合ってスッキリするという一面があることは否めません。事実、お酒を飲むことで、医学的にも、自律神経の副交感神経が優位になるように働きかけ、全身の血管が拡張し血流がよくなることは分かっています。一応健康体であれば、お酒を飲んだ際に身体が温まり気持ちよくなり、緊張した身体を弛緩させリラックス効果をもたらしてくれるわけです。ただしその効果は長くは続かず、せいぜい2.3時間で終わってしまいます。後に残るのは一抹の寂しさと体調不調のリバウンド(交感神経系が優位)です。(かえって不安感や憂鬱感が増すことになるそうです。) 

もともとパニック障害を持っている方は、発作を抑えるために副交感神経系に働きかけるような処方を受けていることが多いと思います。が、パニック障害に対しての向精神薬(抗不安薬や睡眠導入剤、睡眠安定剤等)を受けているところにお酒を飲んでしまうと、それぞれの相乗効果で、副交感神経が優位になりすぎてしまうことにもなりかねません。(当然ながら心臓のバクバク度は上がり、リラックス状態から外れてしまうことになります。

また、アルコールはすぐに耐性ができてしまうのでどんどん飲酒量が進みやすくなり、パニック障害とは別に今度は『アルコール依存症への坂道』を転がり落ちることになります。(特に女性は体質的に男性よりもアルコール依存症になりやすいらしいので要注意です。)

結論から言えば『パニック障害を持っている人はお酒は飲まない方が良い』ということになります。

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