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パニックにウツ併発!?その時ご家族は?

髭人爺(ひげじんじ)です。

今日は「パニック障害をもつ対象者がいるご家族はどんなことに注意したらよいか?」という話です。

パニック障害に伴ってウツ症状を発症するというケースがあります。

パニック障害だけであれば特殊な状況に陥らないように工夫もできますが、ウツ症状も併発してしまった場合には、下記のように、通常よりも激しい反応があるケースがあるようです。周りのご家族としてはなかなか判断は難しいと思いますが、ご本人がパニック障害を持っている場合にはあらわれ方が異なるところがあるようなので、念のため知識として知っておき、早めに『パニック性不安ウツ症状』に気づいてあげてください。

 

1)過眠状態

1日に10時間以上眠る日が1週間当たり3日以上あるというのは【過眠(過剰に眠る)】と判断されるそうです。実際には眠っていなくて目は開けていても、横になっているしかないような状態も【過眠】です。悲観的になってひどく落ち込むようなことがあったり、他人から強く非難されたり追及を受けたりすると、“眠気”が強くなりベッドから起き上がれなくなることも多くあるようです。何らかのショックを受けた時「今日は出歩きたくない」という気分的なものとは違い、本人の意思とは関係なく“眠気”が強くなってしまうというものです。

 

2)身体が鉛のように重く感じる状態

激しくスポーツをした後の脱力感とは違い、特に理由もないのに、身体が鉛のように重く感じ、手足が上がらないような状態です。自分の意志ではなかなか起き上がれないといいます。一見、“だらしないだけ”のように見えるので、ご家族が気づかず、本人に厳しく当たってしまい、病状が悪くなることもあるといいます。

 

3)過剰な食事量(食欲)による体重増加

普段であれば十分に満腹感を感じることができる量でもなかなか満足できず、食べることに対して過剰な衝動が起こるケースです。『パニック性不安ウツ症状』の方の約30%が【過食】に陥るといわれているそうです。従来と比較して明らかに度を越した量の食事を食べたり、間食(特に甘いもの)が止まらなかったりして【過剰摂取】になります。当然ながら体重も増加します。3か月間で健康時の体重の5%以上(ex.体重60kgの人だと+3kg以上)増えていると、パニック障害+ウツ症状という『パニック性不安ウツ症状』とみなされるそうです。ただし、きちんと治療を受け実際に症状が治まると食事量も元に戻り、体重も元に戻ることがほとんどらしいです。

 

上記の通り、パニック障害を持つ方が、ベッドからなかなか出てこない状況が続き、過食で太りだすようだと要注意ということですね。特に上記3)では食欲があり一見健康そうに見えますので、ご家族でも見逃しやすいと言われています。

また上記3)とは逆に【拒食】あるいは【摂食障害】も、パニック障害とは別の“心の問題”といえます。(交際相手からの一言等が原因で)「私はやせていなければならない」「やせていないと醜い、嫌われてしまう」と思い込みすぎて、食事を身体が受け付けなくなるようなケースが良く紹介されます。かたくなに食事を拒んだり、必要以上に下剤を使ったり、中には食べたものを無理やり嘔吐してしまう(自己誘発性嘔吐)等で自ら自分の健康を害してしまうことになります。【拒食】【摂食障害】を持つ方の17%の方がパニック障害を持っていたという調査結果もあるようです。

食事はやはり健康のバロメーターということですね。

要は、<しっかり食べて、適度に身体を動かし、十分な睡眠をとること>がいかに重要かということを考えた方が良いと思いました。

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