髭人爺(ひげじんじ)です。
今日はメンタルヘルスケアに有効といわれるウォーキングの話です。
実際にメンタル不調の方はどうしても引きこもりがちになりますし、ウツ症状がひどい時は実際に起き上がることさえ厳しくなることがあるかと思います。筆者も昼夜逆転現象が起こり、朝起きるのがつらくなった際には、日中はできるだけウォーキングで外に出ることを心がけました。主治医からも身体を動かすこと、外に出ることは勧められていました。
青栁幸利氏の著書「やってはいけないウォーキング」の中で15年間にわたる調査結果で【日光を浴びることの重要性とウツ症状発症の関係性】が記載されています。やはり人間は太陽の光を浴びることで生活リズムを整えているということなのでしょう。確かに人間も含む動物も植物も太陽光によって、起きる時間、活動する時間、寝る時間をコントロールされており、規則正しいリズムづくりには欠かせないのだろうと思います。
またその本ではウォーキングにベストなのは『1日8000歩、20分間(有酸素運動)』ということが提言されています。これが長生きの秘訣だそうです。またメンタルヘルスケアという観点では、『最低でも1日4000歩(家事などの作業で自然に歩いている2000~3000歩 + 外出1000歩~2000歩の合計)』は身体を動かすことが、メンタルヘルス的にも予防につながるとのことです。
医学的な根拠については私は何とも言えませんが、自分なりのウォーキングを続けてみて感じることがあります。
1)「リズムよく歩くのは気持ちが良い」
とにかくまずは季節を感じながら、音楽を聴きながら、規則正しく体を動かすことは気持ちが良いです。頭の中を真っ白にして歩き続けることで、自分の体内時計の存在を感じることができます。実際に1日1時間前後、姿勢を正して歩いていると、寒さが厳しかったこの2017年末から2018年初の冬でも、自宅に戻った時は汗びっしょりでした。体温レベルのシャワーを浴び、少しずつ温度を上げていく感じは心地よかったです。
2)「無理して必死でやらなくても良い」
歩いていると軽いジョギングや結構速いペースで走っている方とすれ違ったり、競技用自転車で抜き去っていく方と遭遇します。元来負けず嫌いであり、学生の頃であればムキになって自分もスピードを上げたりしたかもしれませんが、メンタルヘルスという観点でのウォーキングは、身体が悲鳴を上げてもいけませんし、自分が思ってる以上に体力は衰え、身体は年齢を経ていますので、決して“走らないこと”“(自分の体力を)過信しないこと”“必死にならないこと”“コースも決めないこと”という「4ない」と決めていました。自分よりも明らかに年上の方が、見た目でも明らかにヘロヘロになっているのに、敢えて走ろうとするというのは、精神的には美しいのかもしれませんが、私としては「まあ そこまでやらんでもええかな」という感じでした。
3)「行先は決めなくても良い」
いつも同じコースで同じ距離というやりかたもあるでしょうが、上記2)のとおり、「歩く時は同じコースは一度も通らないようにしよう」と決めていましたので、一旦ざっくりと歩く方向や目標物は決めますが、途中のコースは気まぐれで変えますし、調子が良ければもう少し先まで行ってみるといったことをやっています。(体調が悪ければ目標地点に着いてなくても戻ることも考えます)
『決められたレールを決められた時間に通るということ』も重要と思いますが、自分で道を選べる、目標値を臨機応変に変えることができるという【自由】は非常に感じました。もちろん【自由】が全て素晴らしいということではないですが。少なくとも「時々立ち止まっても良い」とか「スピード調節をして近場(足元)をじっくり見てみる」とか「同じ目的地に行くにもコースを変えてみる」というのは、ある意味仕事にも通じる重要なことかなと思います。