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睡眠で脳を休めよう!①脳波の種類 

髭人爺(ひげじんじ)です。

メンタルヘルスケアの観点では「十分な睡眠」が大変重要であることは何度か記載してきました。一番顕著に精神状態の不調を表す身体的症状として「睡眠障害」があるからです。

http://higejinji.net/mentaljijyo/utsusign/

http://higejinji.net/2018/01/28/mobilepc/

http://higejinji.net/2018/01/25/headquake/

 

十分な睡眠とは「長い睡眠時間数」ではありません。あくまでも「睡眠の質」の問題です。睡眠の質を考える際に重要な要素として、脳波の種類があります。今回少し「脳波の種類」について記載してみます。

脳波は、EEG(Electroencephalogramと呼ばれ、人や動物の脳から生じる微細な電気活動の波形を、頭につけた電極で、それぞれの電位差を波形の形で記録したもので、1秒間に出る波の回数を周波数といい、Hz(ヘルツ)で表します。ゆっくりとした波形を“徐波”、早い波形を“速波”といい、徐波はδ(デルタ)波とθ(シータ)波、中間はα(アルファ)波、速波はβ(ベータ)波とγ(ガンマ)波に分けられます。

<徐波>

δ(デルタ)波 ~3Hz    無意識状態を指すといわれている

θ(シータ)波 4~7Hz   瞑想・まどろみ状態。記憶を蓄積する時に出るといわれている

<中間波>

α(アルファ)波 8~13Hz 脳波の主体となる周波数の脳波である

<速波>

β(ベータ)波 14~30Hz 開眼状態・精神が高まった時に出るといわれている

γ(ガンマ)波 30Hz~   集中力などを増加させる。脳の認知機能に関係し高い精神機能をもたらすといわれている

 

よくリラックスしているとα(アルファ)波が出て、リラクゼーション施設や岩盤浴等で“α波の癒し”効果を求めて横になっているとよく出るといった情報が飛び交っていますが、上記の通りα(アルファ)波は特別なものではなく、起きて活動している時にも自然に出ているものだそうです。むしろリラックスをしていれば自然に出てくる脳波であり、数秒ずつでも目を閉じるだけでも発生するらしいです。目を閉じていてもなかなかリラックスできない、気が散ってしまって集中できないというのは、むしろα(アルファ)波よりも、速波のβ(ベータ)波が出てしまい、脳が活発に活動しているということになると思います。

「てんかん」では棘波(きょくは:スパイク)という尖った脳波波形が出るそうです。逆に意識が落ちていくと速波だった脳波が徐々に遅くなっていき、意識混濁状態では徐波中心になり、対象者が亡くなって「脳死」という判断てになるのは、脳波の波形が消えてしまった状態だそうです。

従って、日常生活でもα(アルファ)波が出るようにリラックスすることも大事ですし、そのことできちんと睡眠に入り、θ(シータ)波を出して記憶を蓄積・定着させていくということが、良質の睡眠につながり、メンタルヘルスケア上で必要になると思います。

α(アルファ)波という脳波が一番リラックスしている時に出ると思い込んでいましたが、きちんと調べると意味合いが少し違っていたことを認識しましたので、ご紹介しました。

次回は睡眠の種類です。

 

 

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