4)ー2 推移・振り返り

回復のきっかけになった言葉

髭人爺(ひげじんじ)です。

今日は「メンタル不調からの回復のきっかけ」についての話です。

今は有難いことに、筆者はすっかり体調が落ち着き、毎日安定した生活を送れていますが、17年前から閉所恐怖のパニック障害に苦しんでいたのは、既に本ブログでも記載している通りです。

http://higejinji.net/2018/01/24/panic/ (私の発症記録2)

 

私と同様に、過去にメンタル不調の経験があった方でも現在は復調され、元気に暮らしている方もたくさんいらっしゃいます。そんな方々から伺ったことや、自分自身が経験したことのうち、「何気ない一言でぐっと心が軽くなること」というのがあるんだなあと感じた事例をご紹介します。

※もちろん逆に、メンタルヘルスケアの知識が不足していたり、メンタル経験のない人は、ストレスやプレッシャーになってしまう言葉もつい口にしてしまうことがあるというのも事実です。下記のリンク文書で「NGワード」としてご紹介しています。

http://higejinji.net/2018/01/28/ngword/ 

http://higejinji.net/2018/03/09/ngwordpart2/ 

 

今回はメンタル経験者の方々から伺った話の中で『回復のきっかけになったコメント』をご紹介します。

もちろん個人ごとに受け取り方は違いますので正解であるとは言い切れません。「この人はこんな簡単な言葉で楽になったんだ」くらいの気持ちで読んでいただければ幸いです。

 

『良かったねえ。真面目で責任感が強いことが証明されましたね。』

・普段は強引でいい加減に見えても、非常に繊細な部門長がメンタルで起きられなくなった時、医師から言われたそうで、「そんないい方しなくても」と言いながら、なぜか凄くホッとしたそうです。

 

『いずれにしても時間が解決します。とりあえず一旦リセットしましょう。』

・毎月のように時間外労働が続いていた部署で、一人で責任を負っていた担当者に、別の部署の大学後輩から一言あったそうです。とりあえずのつもりで休んだら、緊張していた気持ちが一気に緩んで起きることができなかったそうです。やはり休養が必要だったようです。この担当者は今は元気にされています。

 

『あなたがいなければいないで、後輩が一皮むけるチャンスだよ。』

・自分がやらなければ皆に迷惑がかかると思い、無理して出社しようとしていた担当者に、別の部署の先輩社員からアドバイス(これは実は筆者の経験です)

・確かに後輩の経験値を増やすことになり、結果的には自分がいなくても十分に仕事は後輩が回してくれていました。「自分でないとうまくいかない」とは、私自身思いあがっていたものです。

 

『身体は正直ですねえ。あなたが気づかないから、身体の方が自ら悲鳴をあげたんですよ。心が心配するのは勝手ですけど、身体は休めてあげないと』

・言い方は不思議な表現ですが、思わず笑ってしまって、「休もう」という気持ちになれたそうです。

 

いずれもなかなかPOINTを突いた話し方であり、メンタル対象者側の心理をうまく把握した上で、傷つけないように、不安にならないように配慮されていると思いました。

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