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メンタル症状を経験して良かったこと

髭人爺(ひげじんじ)です。

今日は「メンタルを経験して良かったこと」を話したいと思います。

「辛く苦しいメンタル症状を経験して、良いことなんかあるものか!」と怒られるかも知れませんね。まあ最後まで読んでみてください。

私の発症経緯については、本ブログでも詳しく記載してきました。もちろんいろいろと苦しいこともありましたし、家族を始め周りの方々にも随分とご迷惑、ご心配をおかけしました。症状がほとんど出ていない現在でも、「あの時は申し訳なかったなあ」と思っています。

でも今振り返ると、「このタイミングで良かった」とか「メンタルになって初めて本音で話せた」といったことも多いですし、特に人事担当経験者として『お世話をする側(対応をする側)』の経験はあったものの『フォローされる側』になったのは初めてだったこともあり、発症して初めて認識できたことも多かったです。そういう意味では、マイナス面ばかりではなかったと思うのです。

確率的にも、皆さんの中にも今後メンタル症状になってしまう方も何%かはいらっしゃると思いますが、決してマイナス面ばかりではないし【自分の人生を見直すために神様がくださった休憩時間】と考えれば良いのではないかと思います。

筆者のケースで、今となっては「その然るべきタイミングでメンタル発症していて良かったと思われる点」を記載してみます。

1)結局、身体か心かのどちらが「休みを欲している」タイミングだっだし、年齢的にも気をつけなければならない時期だったので、長い目で見て健康的な生活に切り替えることができた。

2)発症してみて初めて「心を痛めた人がどんな気持ちだったか」が分かるようになり、自分が人事担当として長年勤務していながら、まだまだ無知で未熟だったことを認識できた。

3)周りの人の優しさがいちいち心に沁みている。

4)うわべだけの優しさだった人を見極められるようになったと思う。(本当に心細い時、困った時、意見を欲しい時に手を差し伸べてくれる人との関係性を大事にしたいと思うようになる)

5)どうしても相性の悪い人との関係を断てた。(自分から連絡せずに済むようになるし、うまくいけば一生会わないで済む

6)家族との本音の会話が増えた。(ただし病気の内容・病状のレベルによってはコミュニケーションが逆に難しくなってしまうこともあるかもしれません。)

7)時間がなくてきちんと勉強できていなかったことに取り組めるようになった。

8)現時点の我が家の経済状況をきちんと把握し、今後の将来生計をじっくり考えるようになった。(こんな事がなかったら嫁さんに任せっきりだったと思う。今まで裏で苦労をかけて申し訳なかったと感じた)

9)いままで【肩書き】に頼りきっていたことが認識できた。(謙虚になれたと思う)

 

筆者の場合でも、上記の通り「自分の健康と生活を見直す良い機会」になったのは間違いないです。幸運にも、少しメンタルヘルスケアに関する知識もありましたし、産業医の先生とも普段の業務を通して良く話ができていましたし、家族を含め周りの皆様に恵まれていましたので、「良かった」と思えることが多かったですが、誰にも当てはまるとは限りません。

ただし実際に罹患して初めて「メンタルになって良かった」と思える人もいると感じています。

大切なのは「早期発見、早期診断」です。

メンタル症状が酷くなってしまわないうちに、自ら悲鳴をあげて診断を受け、周りで「心を痛めているのではないか」という人がいることに気づいたら、産業保健スタッフにご相談ください。

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