髭人爺(ひげじんじ)です。
今日は「どんな話しかけ方が自然なの?」という話です。
明らかに落ち込んでそうな人や、メンタル発症が疑われる人、あるいは過去にメンタル発症の経験があることを知っている人に対して、どのように話しかけたら良いかというのは難しい話ですよね。
メンタル症状を発症している方というのは、元々が非常に感性が高く、アンテナを張っている人が多いですし、人の視線も気にすると思います。言葉の表現にも敏感ですし、ちょっとしたことでもすぐに傷つくということも考えられます。
見た目は何もないように見えても、心の中では不安が渦巻いており、自分ではどうして良いかわからないで、一杯一杯になっている人もいらっしゃるかもしれません。「見た目は笑っていても、実際には不安でいっぱい」という人もいらっしゃるかもしれません。
誰かに相談したくても、「もしかしたらメンタルとわかった途端に、ヨソヨソしくされるのではないか?」とか「この人に相談したら、他の人にまで話してしまうのではないか?」といった疑心暗鬼な状態もあり得ます。
筆者の場合は、ある程度メンタル対応の経験がありましたので、むしろ職場の上司や同僚には自分から病気のことを報告し、「もしかしたらこれから◯◯のようなことがあるかもしれません」と言っておいたので、みんなが認識してくれていて楽をさせていただきましたが、なかなかそのように恵まれたケースは少なく、自分から自分の心の病気をオープンにするというのは、かなりの勇気が必要と思います。
ここは周りの方が、《いつもの本人とどこかが違う》という変化に気づいてあげて、気楽な感じで話ができるように声をかけていただけると良いと思います。なかなか本人側から悲鳴をあげること自体が、メンタル発症者にとっては困難な道なのです。
初めから病人扱いするのは避けなければなりませんし、かといって「最近どう?」などという非常に不自然な声のかけ方は、明らかに逆効果です。
筆者が自然だなと思うのは、下記のような話しかけ方ですね。いろんなシチュエーションで書いてみましたので、ご参考にしていただけたらと思います。
「さっき、ちょっと顔色が優れないような感じがしたんだけど気のせいかな?大丈夫? 体調崩したりしていない?」
「気のせいかもしれないけれど、今日あくびすること(ため息つくこと)多くない? 昨日遅くまで残ってたの? 最近も忙しそうだけどちゃんと寝てる?」
「おはよう。昨日からちょっと風邪気味だわ。今流行っているみたいだけど、◯◯さんは大丈夫?」
「このところ業務で無理させてしまってごめんね。疲れがでていない?」
「新しい仕事は慣れた? 気が張っているうちは大丈夫だろうけど、疲れは溜まるものなので、何か気になることがあったら遠慮なくいってね。」