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職場で経験する人間関係 その1社外の方

髭人爺(ひげじんじ)です。

今日は「職場で経験する人間関係の数々について その1」です。

仕事をしていく上で【優先順位】ということをきちんと認識しておかないと、色んな種類の人間関係上のトラブルに巻き込まれ、自分の未熟さや実力のなさに気づいて落ち込むこともありますし、中には自分としては納得できなくても我慢しなければならないこともあります。そこで、一度『社会人としての人間関係の優先順位』ということについて、今回から何回かに分けて、筆者自身の心の動きから振り返ってみます。

まず優先順位の考え方ですが、優先順位が高い(と筆者が思う)順番に記載してみます。

筆者自身は先輩から『自分よりも遠い人から大切にしておけば間違いない』と教えられました。非常にシンプルな言い方ですが、その点は非常にわかりやすかったのを覚えています。今もその教えは的を得ていたと思っています。

その1)「社外の方>社内の方」 です。

当然ながら仕事をしてく上で「社外の方」への対応が優先です。既にお取引がある会社は「顧客」としてもちろん最優先ではありますが、現時点ではまだお取引がない会社でも、急に取引が始まるかもしれませんし、その会社の経営陣が次の世代になった時の「将来のお取引先になる可能性」を意識して、誠意を持って対応する必要があります。同じ観点で将来まで考えていうと、相手がお子様であっても優先すべきであることは同じです。

ということは誰しもすぐに理解できると思いますが、相手がお客様だから、取引先だからということで、いろいろと我慢しなければならないこともあるのも事実です。

既にお取引があるところであれば、会社間の信頼関係がありますので、初めてお会いする際から“友好的”な態度で応対いただけることもありますが、逆に当たり前に実施すべきことをおろそかにした行動・言動があった場合には、会社間の信頼関係もいっぺんに崩してしまうようなことになります。その辺り「ビジネス上の信頼関係」と「友人としての信頼関係」は全く別物と考えるべきです。

※実際に筆者も懇意にしていただいていたお得意様でご迷惑をおかけした経験もあり、その際は会社を辞めなければならないかと思うくらい落ち込んだものです。といっても原因が自分サイドにあることは自覚していましたので、むしろ《落ち込むくらいきちんと反省すべき》と思いました。

一方で、まだお取引がない会社からは、当初は結構厳しい姿勢、冷たい視線で応対されることもあるでしょう。

もともとは、忙しく働いていらっしゃる会社に急に訪問して、新しいビジネスの話を急に持ち込んでも、嫌がられる方も戸惑われる方も多く、まして、面識もない人から急に商談っぽい話をされることには抵抗感を感じる人の方が多いのは当たり前かと思います。(アパレルのお店で店員にしつこくついてこられて、アレコレと声かけられるのと同じ「嫌な感じ」だろうと思います) 

実際に営業活動を担当されている方は、予想以上に厳しい現実にさらされ、だんだんと心もしぼみ、メンタルを発症してしまうこともあるかもしれませんし、場合によっては早々に離職したりされる方も多いです。ここは「自分として何で飯を食っていく気なのか」という気持ちを奮い立たせ、初心に戻って頑張り切るか、休んで他の道を探すか、自分側で解決していくしかありません。社外の人相手だと、自分側のロジックが通用しないので、ある意味仕方ない部分だと思います。そんな中での営業活動は本当に厳しいものであるというのは事実ですし、ストレスも溜まることと思います。ただ努力が報われれば、それも良い経験と言えるでしょう。

 

同じ「社外の方」を相手にしておきながら、基本的なルールがわかっていない人もいます。自分のおかれた立場を勘違いして《自分の方が偉い》と思っているかのような人が時々います。これは、上司や同僚にもいるかもしれませんし、自分がそんな失礼な対応を受ける側になることもありますので、気を付けた方が良いです。

それは

(1)同じ事業所構内で働いていらっしゃる別会社の社員の方 

(2)自社からの発注した業務を受託されている会社の社員の方 

(3)自社のグループ会社の社員の方

(4)自部門にて勤務いただいている人材派遣社員の方

に対して、上から目線で話をされる人がいるということです。自分が発注する側なので「仕事を回してやっている」とでも思っているのでしょうか? 本来は、自社と直接の雇用関係がないからこそ、今後のビジネスを広げるために、社外の方としてきちんと礼儀を尽くす必要があると思います。

ビジネス上の立場に胡坐をかいて、上記(1)~(4)の方々に対して『上から目線』で話すというのは、本当の意味でのビジネスマンではありません。身近で業務されているとはいえ、あくまでも《ビジネス契約上は対等》であるはずです。

中には自分の仕事上のうっぷんやストレスを晴らすかのように、上記(1)~(4)の方々に対しては、名前を呼び捨てにし、高飛車な強い口調で文句を言い、無茶な納期での依頼をするような最低な行為をする人がいます。本来は<社外のお客様の一人>として礼儀を尽くした対応をするべきですが、偉そうにクレームをしたり命令口調で話す人がいると、がっかりすることがありますね。日常にお互いをリスペクトした対応ベースがあって初めて信頼関係が築かれていくものだと思います。

実際に「発注側」という立場を利用して、不当な要求や指示をした場合には「下請法」「労働者派遣法」等に違反する可能性もありますし、相手が体調を崩されたりした場合には「パワハラ案件」あるいは内容によっては「セクハラ案件」として問題になる可能性もあります。

上記以外にも、パートタイマー・アルバイトの方々だけ、名前で呼ばないで「パートさん」「バイトさん」と呼んでいたり、人材派遣社員の方を「派遣さん」とか「バイトさん(実際にはアルバイトではないのに)」と呼んだりすることがあるという話を耳にします。呼ばれた側の人の気持ちになって考える必要がありそうです。

少なくとも「社外の人」と「社内の人」の対応については、ビジネス上の立場は対等であり、「社外の人」は取引相手の“お客様”、もしくは今後取引相手になりうる“(潜在的な)お客様候補”として礼儀を尽くすことが、人間関係を円滑にするコツだと思います。

 

次回は「各部門と本社」の関係性についてです。

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