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「同期社員がいることの重要性」人間関係 その5

髭人爺(ひげじんじ)です。

今日は「同期入社社員の存在の重要性」という話です。

ある程度以上の規模の会社に入社した場合、同期で入社した社員がいることが多いかと思います。この存在は、その後の職場が分かれても、転職する人が出てきても、俗にいう「同じ釜の飯を食った仲」ということで特別です。

筆者の場合も、同じ年度に入社したメンバーとは何十年も仕事をし、会社を離れた今でも連絡を取り合って、刺激しあっていますし、心の支えになってくれる友人としても存在しています。入社してすぐの集合研修で一緒に過ごしたメンバー、同じ本部に配属されたメンバー、同じところで営業実習をしたメンバー等、いろいろなケースはありましたが、不思議なもので、「同期入社」というだけで、急に距離感が縮まった気がするものです。メンタルヘルスケア上も、非常に重要な要素になります。

入社から数年たって、それぞれの部門間での打ち合わせで、お互いのことを忘れてしまっていることもありますが、話している中で同期だとわかったとたんに、「なんだ、そうだったの? 早く言ってよ」といったことになり、急に話が通じて、部門間の関係性さえも良くなることさえも実際にはあります。

特に最近の若手社員は「横のつながりを重視する」という傾向が強く、概ね仲が良いメンバーが多いと思います。筆者の時代と比較すると、世代の違う先輩後輩同士のつながりよりも、同期の横のつながりを大事にしているようにも思えます。(反面、いつまでたっても同期同士で集まっていることが多く、同期にしか心を開かないのかな?という印象もありましたが…) SNS等が発達したことにより、初めのとっかかりでお互いの情報交換をすることのハードルは随分低くなっているようにも思いますし、少し人づきあいが苦手な人も、口頭では言いにくいけれどLINEでは気楽に発言できるといったこともふえているのではないでしょうか? ちょっとした困りごとも相談しやすいでしょうし、職場の上司や先輩との人間関係についての悩み(や愚痴)も、一番相談しやすい存在であることは間違いないと思います。

入社後~配属までというのは、新入社員にとって一番不安が大きい時期であり、ストレスで体調を崩す人も多いかと思いますが、そんな時に同期の友人たちは一番身近な存在になります。同じ苦労をしてきている同期がいることで、救われた気持ちになる人がどれほど多いかわかりません。何度もやめようと思ったことがある人も、同期の励ましがあったから続けられたという人もいると思います。反面、このタイミングで“同期の輪”の中に入れなかった対象者は、結構その後「孤独感」を感じるようになり、うまくやっていけなくなることもあるようです。

 

同期の存在は、ストレス発散や悩み相談だけではなく、仕事を進めていく上でも大きな影響を与えます。

『同じようにスタートしたことによるライバル心』は当然ありますので、昇進・昇格・昇級のタイミングのズレ、昇給・ボーナスの金額といったように、【評価】が関わってくる部分では、嬉しい思いも、悔しい思いも出てくると思います。

当然ながら周りも「同期入社社員」という目で見ていますので、誰が評価が高く、誰が遅れているかが、明確にわかる時期が来ます。その時に【従来までの同期としての友情】の関係が微妙に崩れていくこともあるかもしれません。

また入社後10年、20年と経ってくると、昇進・昇格の時期によっては、自分の同期が自分の上司になることも出てきます。これはお互いがやりにくい話です。同期社員が部下になった場合の「評価」「育成」は難しいでしょうが、同期社員が上司になった場合は「なんでこんな奴が上司に?」という気持ちがどうしても出てしまうと思いますので、余計に複雑な気持ちになるでしょう。

ただ、そんな時にふてくされていてもしようがないですし、不満分子になるのはいずれにしてもマイナスにしかなりません。【上司だけれども同期でもあるので、お互いのため、率直に意見を言える関係性を作ろう】【上司の性格は熟知しているのでうまく“使わせてもらって”企画を通そう】といったようにポジティブに考えた方が、結果的には自分の成長につながるのではないかと思います。

 

同期入社社員がいると、良いことだけではなく、悩ましいとか悔しいといった場面もあると思います。ただ自分自身がポジティブに考えることができるかどうかは重要であると思います。

キャリア入社した方から【同期入社の方がいて羨ましい】と言われたことがあります。確かにキャリア入社の方は、退路を断って中途入社されるわけですが、《同期だというだけで得られる安心感・仲間意識》みたいなものは、やはり大きなことなんだなあと感じました。

皆さんも、今一度同期入社がいることのありがたさを考えてみることをお勧めします。

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