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高齢者の身体的変化についてもう少し理解をしよう

髭人爺(ひげじんじ)です。

今日はもっと高齢者を理解しようシリーズ第二弾「身体的な変化(老化)にも気づいてあげよう」です。

成人し、その後歳を重ねていくと、当然ながら昔のようには走れなくなったり、ちょっとした階段で息が上がったり、疲れがなかなか取れなかったり、嫌でも本人自身が「私も歳をとったなあ」という認識は対象者本人も自覚してきます。子供の運動会に出ても、思いの外足が前に出ず、挙句に子供の目の前で大きくこけてしまって、醜態を晒すといったこともあるでしょう。ただそれもこどもが小さいうちは笑い話で済ますことができるでしょうが、子供も成人して家を出て行き、夫婦二人だけの生活になったり、夫婦のどちらかがなくなったりしてしまうと、途端に老け込むことになってしまうケースが多くありますね。

下記に、一般的に高齢になった時、病気以外でも、ほとんどの人が当てはまる症状を記載してみました。もちろん中には例外的に、歳をとっても若い時と変わらぬ体力を持っていらっしゃる方も多いと思いますが、ごく一般的な事例をあげてあります。

 

身体的症状:

老眼で近くのものも、遠くのものも見えにくくなる。白内障が進む。

体温が低下し、脈拍が乱れやすくなる。高血圧になりやすい。

嚥下障害(食事を飲み込みにくい)が起こりやすくなる。食事のおかずは出来れば小さめにカットする。お餅等かみ切りにくい食事には特に留意が必要。

耳が聞こえにくくなる(聞こえる周波数が変わってくる。少し低めの声でゆっくりと話す必要あり)

身体が前傾姿勢になる。頭の重さを支えきれず顔が前に出てしまう。(首や肩のコリ) 腰が曲がってしまう。(腰痛)

膝が上がりにくくなる上に、足首の可動域が小さくなり、ちょっとした地面の凸凹につまづきやすくなる。

排尿障害(モレ等)が起きやすくなる。

関節の軟骨部分がすり減り、膝・肘・手首・足首・指等の曲げ伸ばしが難しくなる。

疲れやすくなる。疲れが取れにくくなる。

物覚えが悪く(人の名前、カタカタの言葉等がなかなか出てこない)なり、一方で同じことを何度も言ってしまう。

 

書いているうちに辛くなってきました。筆者自身、思い当たる項目が多々あります。そこで高齢者の方への接し方(健康面・認知面)について是非配慮していただいた方が良いと思われることを書いてみます。(介護にかかわる書籍等からの情報の受け売りです) 歳をとってもプライドはむしろ強く残りますので「年寄り扱いしないが、無理をさせない事」を意識した方が良いかと思います。

1)同じことを話されても「それ、この間も聞いた」「それ〇回目!」とか言わない 

2)近づく時は真正面に回って遠くからでも声をかけ少しずつ近づく(急に後ろから話しかけない)

3)早めに自分の名前がそれとなくわかるように話す。(名前がすぐに頭に浮かばないことがある)

4)話すときは少し低めの声でゆっくり大きく表情を豊かに(高い周波数の音はだんだん聞き取りにくくなるそうです) 

5)一緒に歩く時は安全なサイドを歩かせ、つまづいても腕をとれる位置でゆっくり歩く 

6)なかなか言葉が思い出せない時は、指摘するのではなく、察してあげて「〇〇のことですよね」と優しくフォローする 

7)できるだけ名前をつけて呼ぶ(家族でもないのに「おじいちゃん」「おばあちゃん」と必要以上に年寄り扱いしない)

 

他にもまだまだありそうですね。ちょっとした心遣いでお互いが気持ちよく過ごせるようにしたいものです。誰にとっても自分も『いつか行く道』なのですから。 

 

 

 

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