髭人爺(ひげじんじ)です。
高齢者について理解しようシリーズ第4弾の今日は、年齢とともに「老化」によって次第に変化していく身体的なことではなく「高齢になるとかかりやすくなる病気について」の話です。
圧倒的な高齢化社会を迎える日本では、道の凸凹をなくしたバリアフリーの実現等も含め、街全体の構造自体を見直していかなければなりません。もちろん医学も進歩するでしょうし、人の身体の構造を支えるギプスや人口の骨格・筋肉等も発達するでしょうから、ますます寿命も延び、今よりも高齢者が住みやすい環境にはなってくると思います。
しかし高齢化のスピードに、技術の進化がついていけるかどうかは楽観的にはなれないのが現実だと思います。
まして医学の中でもフィジカル部分はわかりやすく進化するでしょうが、病気に関する部分とメンタルに関する部分については、心配なことだらけですね。薬の認可や人体を使った治験等についてのハードルは高く、何よりも時間がかかってしまうと思いますので、当面の間の「病気対応」「メンタル対応」は、かなり自分たちの方で意識し、未然に予防していかなければならないと思います。
メンタル部分については、本ブログでも色々と記載して来ましたが、今後の情報社会を考えるとますます複雑化し、理解が進みにくいところがあると思いますので、もう一方の「高齢者特有の病気」について記載したいと思います。
わかりやすいのは「老眼」「白内障」等の視力の衰え、「耳が遠くなる」等の聴力の衰え、「身体を動かしにくくなる」といった筋力・呼吸器官の衰え、「骨粗鬆症」といった骨格の衰え、「動悸・息切れ」といった循環器系・呼吸器系の衰えといったところでしょうか。これは自分でもわかりやすいので自覚できますね。自覚できた衰えについては、各自が対策を打てることが多いですね。ただ、一方でなかなか自覚しにくい病気・症状もありますね。
高齢になると若い時に比べて、まず不調の時に決まった症状が見られないことが増えます。既に内臓系でどこか弱っているところがあると、正常と疾患の境界が不明瞭になることも特徴です。
長期にわたる食生活の影響で、肥満がちになり、糖尿病にもなりやすくなります。意識的に身体を動かしていかないと、筋肉も硬くなり、血流も悪くなるでしょう。高脂血症や高血圧(実際に病気ではなくても高齢化すると体の隅々まで血を運ぶために血圧が上がる人が多いと聞きます)も増えるでしょうし、尿酸値が上がれば痛風の可能性も出て来ます。どうしても忙しくなると食事時間も不規則になりますし、脂肪分を含んだ外食が多くなると思います。血液がドロドロになると、当然ながら血管の内側にへばりつき、通り道が細くなる分、脳卒中や心筋梗塞のリスクも高くなってきます。
だんだん不安感が増して来ますね。
年齢を重ねていくだけでも、上記のようなリスクは上がってくるのです。一方で年齢を重ねるごとに仕事上での立場も上がり、ストレスも大きくなっていくわけです。それによって上記の「身体的な病気」に加え「心の病気」も忍び寄ってくることになります。
よく「心と身体のバランスを整えるべき」と言われますが、来たる高齢化日本にとって一番大事なのはまさに「自らの心と身体は自ら守るという考え方(気の持ち方)」と、高齢化により忍び寄ってくる病気を蹴散らすだけの「より健康な身体づくりという行動」の両方のバランスではないかと思います。
そしてそれは今の20〜30歳代の若い皆さん(つまり今後の高齢者を背負っていただかなければならない皆さん)の負担を少しでも減らすことになると思います。次世代のために今やれることの中でかなり重要な点だと思います。筆者も明日から頑張りたいと思います。(って、今からやらんかい!)