①新着メンタル情報

自殺に関する2016年4月の記事を読み返す

髭人爺(ひげじんじ)です。

久しぶりの投稿更新になってしまいました。今日の話もなかなか根が深い問題です。

よく「日本の三大死因はガン、心疾患、脳血管疾患」という情報が流れます。そしてお決まりのように、保険会社のCMが流れ、血液をサラサラにするサプリが紹介され、運動不足を解消するにはウォーキングですねえといったことになります。高血圧や高脂血症、肥満気味の諸氏(筆者も含む)は、じわっと汗をかくわけです。

たしかにデータとして日本人全体で統計を取れば三大死因はその通りの情報なのですが、そこには隠された情報があります。あまり意識されているようには思いません。

実は15歳から39歳までの死因のTOPはなんと【自殺】なのです。

日本全体で見ると、ガンの28.7%や、心疾患の15.8%と比較して、自殺は2.1%という数字ではあります。が、こと15歳から39歳という「人生で一番充実した濃密な時間を過ごしているはずの世代」に限ると、国内でも死因のTOPですし、先進7カ国の中でも日本の自殺を死因とするケースはTOPなのです。日本で、15歳〜39歳というのは、まさに中学卒業から社会人(中間管理職相当)に当たる年齢層ですが、中でも「20〜24歳」が51.7%をしめているそうで、入社してすぐの世代に当たりますね。過労自殺でこのところまたニュースが流れ、ブラック企業の話が出てきています。手を打っているようでン十年経っても、ちっとも企業体質は変わっていないわけです。某国営放送でも同じような話がありましたが、やはり入社数年という若い世代でした。

2011年のWHO(世界保健機構)の調査で、日本の自殺率は世界10位だったそうです。2015年の世界の10〜19歳の若者の死因は、第1位交通事故、第2位大気汚染などによる呼吸器疾患、第3位が自殺だそうです。各国の交通事情や衛生環境は全く異なりますので、判断は難しいですが、10〜19歳という若者が自ら命に期限をつける行為に走ってしまうというのは、やはり世界全体でも人間社会の歪さを感じます。

2016年4月26日にフリーライターの渋井哲也さんという方が、YOMIURI ONLINEの〝YomiDr(ヨミドクター)〟 に書かれた記事から引用させていただきますが、そこで書かれていることにハッとさせられたことを思い出します。それは、若者の自殺の話になった場合にすぐに出てくる話ですが、もちろん“自殺を考えてしまう人を思いやっての言葉”だとは思いますが、事情も知らず、メンタルヘルスについての知識もあまりない人が、『今を大切に!』とか『死なないで!』というメッセージを送る気持ち自体は大切だが、その言葉は逆に本人にとっては「今の辛い現状を我慢しなければならない」という思い込みに繋がりかねずリスクをはらんでいるということでした。

この記事は、「自殺行為に及んでしまう時点で《うつ状態》になってしまっている可能性がある人には、安易な気持ちで声をかけてはいけない」という点で、筆者としても非常に納得感がありました。本人はその瞬間が辛くて辛くて、どうして良いかわからないという状態ですので、たとえ『今(の自分)を大切に』とか『家族が悲しむから死なないで』といった、温かい当たり前の言葉も、心には届かないかもしれません。

自殺に関しては本人しかわからない苦しみがあるでしょうから、解決策は正直わかりません。ただし【命を投げ出すくらいなら、ほかに道があるのではないか】ということは信じたいです。

ただ下記の3点を今後も発信し続けたいと思います。

(1)自殺を考えるほど苦しくてたまらなかったら、(一時的でも良いので)早めに逃げちゃいましょう!

(2)「自殺を考えているくらい苦しいのだあ!」と悲鳴をあげちゃいましょう!

(3)普段からそんなことを素直に言える人を見つけることをこれからの人生の目標にしましょう!(だって、まだ話したことも、会ったこともない人が世の中にはたくさんいるんだから)

そのための第一歩として、是非

【バカボンのパパになってしまおう】ということを勧めたい。

今のあなたのままで良いのだ。

わからない人にはわかってもらえなくても良いのだ。

笑ってしまえば良いのだ。

全てこの言い方にしていけば良いのだ。

これで良いのだ。

・・・・赤塚不二夫は偉大だなあ

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