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発達障害のタイプについて

髭人爺(ひげじんじ)です。

今日は世に言う【発達障害のタイプ分け】の話です。

今までメンタルヘルスケアという分野の話を中心に、本ブログでは記載してきました。が、あくまでも企業の人事担当として対応経験してきたことと、自分自身もしくは身の回りで起こった「心の病気のこと」、あるいは「改めて勉強してみてわかったこと」等の記載になっています。

メンタルヘルスといういわゆる「心が健康な状況ではない」というケースについて書くことはできますが、それとは違う【心は健康だが身体(特に脳に)何らかの能力障害がある方々】つまり〝発達障害〟と呼ばれる方々については、『誰もがなりうる』というわけではないため、何となく記載することを避けてきてしまって、先月になってやっと初めて1件目の記事を記載できました。http://higejinji.net/2018/12/06/hattatsu/

実際には「メンタルヘルスケア」と「発達障害」に関しては、元々全く別物ですが、逆に表に出る行動・言動が似通っているところもあるため、混同されてしまうということもあるようです。

そんなわけで今日は「発達障害のタイプ」について記載してみたいと思います。

発達障害は国際基準DSM5では

1)自閉症スペクトラム症候群(ASD)    

2)注意欠如・多動症(ADHD)  

3)その他(学習症:LD・発達性協調運動症・コミュニケーション症群 等)

に分類されています。(過去にアスペルガー症候群と言われていたものは1)に含まれるようになりました。)

個々の障害の内容については、今後個別に記載していきます。

メンタルヘルス(精神疾患)と発達障害の一番大きな違いは、精神疾患がストレス等の後天的な要因によって引き起こされるもの」であるのに対して、発達障害は「脳の発達の偏りから、成長するに従って日常生活で不適応が現れるといういわゆる先天的なもの」ということができるそうです。従って「心の病気」ではなく、「障害の一つ」という位置付けでいろんな支援施策が打たれています。

また障害(脳の成長の偏り)の程度によっては、“個性の一つ”という印象のレベルのものから、明らかに生活に支障がきたしているというレベルまでいろいろとあるようです。

だからこそ自分自身に病識がなかったり、何となく周りのみんなとうまく活動できないことを悩んだまま大人になったりすることもあるようなのです。

また前回の記事でも触れた通り、発達障害の方は「脳機能のアンバランス」があることが多く、できないことがある反面、抜群の記憶力や発想力、卓越した数値感覚等があることが多いことが知られています。つまり、症状のプラス面が目立つことで「特異性」が異常視されることなく、そのまま大人になることがあると言えると思います。

いずれにせよ、ある特定分野で「一般の多くの方」とは全く異なるレベルの特徴を備えて生きていくことは、やはり「常識(と呼ばれるもの)との戦い」で苦労されているということを認識しなければならなと思います。

次回以降、少し発達障害の一つ一つの内容について触れたいと思います。

 

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