髭人爺(ひげじんじ)です。
今日は【メンタルのフリしてもバレまっせ!】という話です。
メンタルヘルスケアに関して、みんなが関心を持って、病気に関する知識を共有するのは非常に良いことだと思います。実際に早期発見、早期診療に繋がることもあり、症状が悪化する前に正しい処方を受けるというのは大変良いですね。
ただ最近あまりに忙しい現実から逃れ、仕事をサボるため、あるいは上司と離れたいがために「メンタルで痛んでいるフリをする」という人が出てきているそうです。
どこの世界にもそういう無責任な人はいるもんです。
鬱のフリをして仕事を休み、職場の異動を要求するような人は、本人は何とも思わないのかもしれませんが、実際には色んな点で綻びが出て、元気に買い物をしているところを同僚に見つかったり、見つからないと思ってか、遊びに行っている画像を無神経にSNSに上げてしまったりして、メンタルではないことがバレてしまうことになります。
よく政治家が失言をしたり、芸能人がスキャンダルを起こした後、急に「心身ともに不調をきたしており都内の病院に入院加療中です」などということがありますが、(マスコミに追い掛け回されて、実際に心が休まらず体の不調をきたすこともあるとは思いますが)基本的にはそれは❝自業自得❞の部分であり、入院ということで『マスコミの追及を逃れるため』というのが丸わかりになってしまいますね。視聴者はその点は非常に敏感に感じていると思います。
病院から発行された診断書で「抑鬱症状がある」と記載されているケースがありますが、実際には充分な時間をとって診断が行われることは少なく、ある程度の知識がある人は「寝つきが悪い」「朝起きることができず、身体がダルい」「やる気が起こらない」「自分は不要なのではないかと思う」といったような、鬱にありがちな症状を訴え、元気のなさそうな表情で診察に臨めば、10分程度の診察でも簡単に診断書を書いてもらえることを知っているでしょう。
医師は本人の口からしか会社の情報を得られませんし、本人がどんな仕事を具体的に担当しているかはわからない中で、診断書を欲しいと言われたら、症状を認める診断書になりがちだそうです。実際に社員の了解をとって、主治医のところに伺ってお話を聞いたことが何度かありますが、ある程度本人の意志も尊重して、診断書を書くこともあると、本音を語ってくれた先生もいらっしゃいました。精神科医として逆恨みされることもあり、厳しい指導はなかなか難しいとおっしゃってました。主治医の先生としても、最終的に就業できるかどうかの判断は、産業医に実施いただきたいというのが本音のようです。
そういう意味では、会社側の人事担当者としては、主治医の診断書はもちろん尊重はしますが、最終的には産業医と連携して会社として判断することが不可欠です。
ニセメンタルの場合、良く良く観察すると、気分が落ち込んで動けないといってた人が、自分に不利益な情報にはすぐに食いついてきたり、診断書の内容を必要以上に雄弁に語ったりするといったこともあり、結局、サボりたいだけということが判明することもありました。(もちろん双極性障害のように、症状として豹変する人がいるのも確かだと思いますが)色々な要素から判断しないといけないなぁと思っています。
本来抑ウツ症状であれば、人の目は気になり、自分ではうまくできないことが多く、落ち込みがちになることが多いと思いますが、自分の好きな人の前では饒舌なタイプは、結構ニセメンタルではないかと私は疑ってます。意外な反応で結構ばれているものですよ。従って「メンタルのフリして社員としての立場を不正に利用しようとしている貴方!ちゃんとした人事担当には見抜かれてしまうので、やめておいた方が良いですよ!」と言っておきたいと思います。