髭人爺(ひげじんじ)です。
今日は【NIOSHの健康職場モデルって知ってるかい?】という話です。
まずNIOSHってちゃんと読めますか?だという話ですが、もちろん筆者も読めませんでした。におっしゅ? なんかの洗剤?匂いのエチケットの話?ってな感じでした。これは「ナイオッシュ」と読み、国立労働安全衛生研究所(National Institute for Occupational Safety and Health)のことですね。
従来までは、労働者の視点から健康重視、環境改善を図るというのはコストも時間もかかり、企業としては生産性も落ちるとかんがえられていたのが、このNIOSHから出された《健康職場モデル》では両立が可能とされています。
つまり、健康であることの満足感は、社員の意識向上や安定した気持ちを生み出し、結果として生産性向上にもつながるという理論です。
組織としての文化風土に対しても良い影響を与え、組織・企業の価値観を上げ、クリエイティブでワークライフバランスが取れた生活の実現に寄与できるというものです。
筆者の若い頃(1980年代~2010年代)では、生産性を最優先として、無駄なコストの徹底排除のため、社員の健康や、安定した生活、人材育成といった点が、どんどん後回しにされるということも経験してきました。当然ながらストレスも疲労も溜まりますし、愛社精神といったことも結果的には薄れていた時代が進んだ気がします。NIOSHは職業性ストレスモデルを示し、職場のストレスには、個人的なストレスや仕事以外のストレスも影響を及ぼすことを図式化しました。
http://www.kenkou-hataraku.metro.tokyo.jp/mental/about/material/niosh.html
更に《健康職場モデル》では、個々の健康や安全の重要性を示したわけです。
さて自分の周りを見渡してみた時、果たして健康的で安全であり安心感を持てる職場だと言えるでしょうか?
ましてや生産性とストレスの関係性については【ヤーキーズ=ドットソンの法則】と呼ばれるものがあります。
(もちろん野球テーマの話でも、ヤンキーの兄ちゃんが大きく損する話でもありません。また、ドメインやメールアドレスの話ではありませんぜ)
相変わらず筆者自身も知りませんでしたが) これは「パフォーマンスを上げるためには、ある程度までは、ストレスがある方がパフォーマンスが上がる」、いわゆる『ストレスの有益性(快ストレス)』があるが、変化点を超えると逆にパフォーマンスに悪影響を及ぼし、心的な負担が増え、『ストレスの有害性(不快ストレス)』になってパフォーマンスが落ちていく一方になるという法則です。
つまりここでも、適度なストレスで健康的に安全に仕事ができる環境があるということは、多少コストがかかったとしても、職場の生産性を上げる事につながるということが理論づけられているわけです。
会社の経営をされている方や、人事総務担当は、コスト面だけに気をとられるのではなく【健康と安全の確保が生産性向上の近道である】と再認識すべきと思います。