人事実務分類

人事関連業務といっても業務の種類は非常に幅広く、一般的に【会社(組織)目標達成のために、各社員が保有能力を十二分に発揮し、高い達成意欲と向上心を持って貢献できる、安全で安心できる労働環境と人事制度を整える】というように定義されているかと思う。

おそらくは大きく下記の3つに分類されると考えている。この3つの要素をバランス良く機能させることが求められている。

(1)人事機能 ⇒ 「公正性」が求められる。

①人材確保(採用)/適正配置(組織変更・人事異動・社内公募 等)

②人事評価(人事考課・昇格/昇級・賞与査定・昇給 等)

③給与・賞与支払い

④労働保険(労災保険・社会保険) 

⑤その他 人事諸制度運営 等

(2)総務機能 ⇒ 「公平性」が求められる。

①安全管理(防災・防犯/セキュリティ 等)

②健康管理(診療所、健康診断 等)

③施設管理(居室・会議室・応接室・食堂・休憩室 等)等

(3)労務機能 ⇒ 「法律遵守(コンプライアンス)」が求められる。

①法律・規制対応(労働基準法、労働安全衛生法等の法律遵守をベースに建屋管理、設備管理、薬品管理、廃棄物管理、就業時間管理 等)

②社内規則ルール管理(就業規則・情報セキュリティ管理 等)

③労使管理(組合対応)

④近隣住民との連携・協力  等

上記(2)についてはメンタルヘルスケアそのものを扱う業務が含まれているが、実際の現場ではその業務だけではカバーしきれないような事例が上記(1)(3)が要因となって「メンタル発症」に結び付いてしまうケースも少なくない。

本ページではその点についての課題について、実際のケースをもとに深堀りしていきたい。