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回復のきっかけになった本

髭人爺(ひげじんじ)です。

今日は『回復のきっかけになった本』の話です。

何も本を紹介して売りつけようということではありません。

恐らくはメンタル不調でお休みをされている方々にとって「読んでいるだけで気持ちが休まる本」であるとか、「気持ちが切り替わり心が軽くなった本」というのは、それぞれ違うと思います。今まで【人事マン】として対応してきた中でも、メンタルの時には全く文字を読むのがつらかったので、写真や絵本ばかり見ていたという方もいらっしゃいましたし、子供の頃に読んでいた漫画本を片っ端から読んでいたという方もいました。

一方で、本を読む時に、どうしても「担当の仕事のことを類推してしまう内容」や、もっと症状がひどくなってしまったらとか、本当はもっと別の病気なのではないかといったように不安になり「メンタル症状の種類・メンタルの薬の効用・副作用」といった種類の本を無意識に選んでしまう人もいるかもしれません。これは正直あまりお勧めしません。

特にウツの時には“最低限の”「病気についての正確な知識」は認識しておく必要があるとは思いますが、処方については主治医を信じて、指示を守るのが鉄則です。主治医と情報を共有できていれば十分であり、情報の抱えすぎは逆効果だ思います。

むしろ【脳を休めるため】には、全く別のフィールドの文字情報・画像イメージの方が良いように思います。普通なら読まない種類の本に手を出してみるといったことが、新しい発見につながったりして良いのではないかと私は思います。

ただ書店に行くと「こんな方法で私はウツから回復した」という体験記があふれていますし、特に最近は目につく棚に置かれていることが多いですね。(実際に本ブログもそのうちの一つであることは間違いありません) 実際に自分がメンタルで苦しんでいらっしゃる方は、ついつい何か参考になればと、手を伸ばしてしまうかもしれません。

『ツレがウツになりまして』(幻冬社:細川貂々著)といった漫画本(堺雅人、宮﨑あおいで映画化もされました)をご存知の方もいるかもしれません。“ウツになる”ということが、ごく一般的にも起こりうるということが、少しは知られてきたということなのだろうと思います。この本の“ツレ”も結局は症状は治まったものの、まだまだ病気と闘っているところとのことでした。

ナインティナインの岡村さんも、今は復活されていますが、実際に数か月間のメンタルヘルスケアのための休みを経験されています。他の芸能人でも随分たくさんの方が人知れず何年も苦しんだ後、「メンタル症状を発症していた」ことを告白されていますね。

 

ただ、「同じような体験をされた方の復活本」を読んだと時、「私も同じように回復できるかも」と気が楽になる方であれば良いですが、「自分の場合とは環境が違うし、こんなにうまくいくはずがない」と余計に落ち込んでしまう人もいらっしゃるかもしれません。「あの人が頑張っているから」と余計に頑張ってしまう人もいるかもしれません。

世の中にはいろんな受け取り方をする方がいらっしゃいますから、万能薬のような本はないと思います。でも、何か息詰まった時にこそ、書店で日頃は見ないような分野の棚を見てみると、新しい発見があるように思います。

 

という前提で、今回筆者がご紹介するのは、仕事の分野も経験も全く違う、ある町工場の専務が書かれた本です。個人的にはSNS等でも紹介している本ですが、本ブログでも何か役に立つ部分があるのではないかと思い、ご紹介させていただきます。

 

【空想教室】好奇心を“天職”に変える (Sanctuary Books 発行)    

株式会社植松電機 専務取締役 植松努(うえまつ つとむ)

 

この方についてはご存知の方も多いかと思います。ドラマ《下町ロケット(池井戸潤)》の元になったといわれている町工場です。

この方はTEDx(TED:Technilogy Entertainment Design 「広める価値のあるデザイン」を広めるための世界規模のコミュニティー)でも講演され、150万人もの人を感動させたといわれています。実際に北海道にある町工場がロケットづくりに取り組んでいるわけですが、その発想がシンプルでありながら、非常に心を打つ内容です。

決してご本人は偉そうな態度も取りませんし、TEDxの講演の時も、普段の会社出来ている作業着で登場されていました。講演内容も非常にわかりやすく、誰にでもわかる話し方をしてくれます。(是非YouTubeでも検索してご覧ください)

この本は、小さいころからの植松少年の「なぜなんだろう?」という好奇心と、祖父母からの躾、ロケットを作るに至る経緯等が語られ、今や年間1万人を超える小学生たちに講演をしているというような話が出てきます。

この本の中で《「どうせ無理」と闘う》《楽そうな方ではなく、楽しそうな方を選ぶ》《思うは招く》といったキーワードが並びます。この本では、ネガティブな表現を、何かポジティブな表現にできないかということが徹底されており、読み終わった時点で、自分自身がかなり前向きな発想になっていた気がします。

 

良い本(良い作者)を巡り合えたものです。他にも何冊かありますが、まずはこの本をご紹介させていただきました。

 

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